皆さんは回収率についてご存知でしょうか。
実は回収率はボートレースで舟券を購入する際において、非常に重要な数値となるのです。
ボートレースの収支を安定させるため、自分が一体どんな収支で舟券を購入しているかを一目で確認できるのが回収率です。
今回はそんな回収率についてご紹介していきます!
競艇の回収率とは?
回収率とは、自分が舟券でどのくらいの資金を「回収」出来ているかを判断するための数値になります。
単位はパーセントで表され、100%を超えると収支はプラスになっていることを表します。
つまり安定的に収支をプラスにし続けるためには、この回収率を100%以上に維持し続けることが重要になります。
回収率と的中率との違いは?
良く舟券を購入する際に名前が挙がる数値として的中率があります。
この的中率との違いは何なのでしょうか。
的中率はたとえガミる舟券(払い戻し金額が購入金額を下回ること)でも的中率は向上します。
つまり、利益を得ていない舟券でも的中してしまえば的中率の数字は良化してしまいます。
しかし回収率は払い戻し金額でどれほどの利益が得られたかによって数字が変動します。
ですので、ガミる舟券の場合は回収率が低下します。
つまり、純粋に収支がプラスの際に回収率は向上するということになります。
このように的中率だけでは測れない収支の変動を回収率では測ることができるのです。
平均回収率はどのくらい?
続いては回収率の平均についてご紹介していきます。
平均回収率にはある数値が大きく関わってきます。
それは「控除率」です。
控除率とはボートレースにおける運営費用や開催に関わる諸経費を売り上げから賄うための数値で、売上金に控除率を掛けた金額が諸経費として使用され、残った売上金が払戻金として私たちの手元に返金されます。
つまり、1つのレースにおいての総払戻金というのは売り上げの75%ということになります。
この払い戻し額が75%ということで、理論上は平均回収率が75%になります。
しかしながら、必ず平均が75%になることはありません。回
収率が10%など低い数値になってしまう方もいれば、回収率150%と高い数値で推移する方もいます。
75%はあくまで目安にしておくとよいでしょう。
競艇の回収率の計算方法
ここからは回収率の計算方法についてご紹介していきます!回収率の計算に必要な数値は
- 購入金額
- 払い戻し金額
です。
回収率は払い戻し金を購入金額で割ったものになります。そこに100を掛けてパーセントで表示します。
例えば購入金額が2,000円で、払い戻し金額が3,500円のレースの回収率は、
- 3,500÷2,000×100=175%
となります。
ちなみに購入金額と払い戻し金額が同数の場合は、回収率は100%になります。
この100%を一つの目安として、100%より高ければ収支は黒字、100%より低ければ収支は赤字ということが分かります。
このような形で回収率は計算できます。
競艇の回収率を上げる方法や効果的な買い方
ここからは「回収率を向上させる」ことを重視した予想法について3つご紹介していきます!
より効率的な買い方を目指していきましょう!
ポイント①堅い艇がいるレースを選ぶ
最初にご紹介するのは「堅いレースを狙う!」ということです。
堅いレースとは配当は安めだけど絶対的信頼度のある選手を軸とできるレースのことです。
- 「このレースは1号艇が○○だから必ず逃げる!」
- 「2号艇の○○は2コースが得意でモーターが良いから差せる!」
といった自信を持てる根拠があると、舟券を絞って買うことができます。
こうした堅いレースの例として「シード番組」というものがあります。
シード番組とは、各場の番組構成担当者がより舟券を当てやすいようにコンセプトを持って作成するレース番組のことです。
ここで幾つかの競艇場のシード番組をご紹介します。
- 住之江競艇場 住之江ファイブ(5Rに組まれる。1号艇と6号艇の選手にA級選手を配置)
- 児島競艇場 朝得クラリス戦(1Rに組まれる。1号艇にのみA級選手配置)
- 桐生競艇場 いちごレース(1号艇と5号艇にA級選手を配置)
このように各場様々な工夫を凝らしたシード番組を作成しています。
さらにシード番組には共通点があり、どの場も1号艇にA級選手を配置するなど「1着がだれか分かりやすい番組」になっているということです。
1着が分かりやすいと舟券も絞って買うことができますし、何より舟券を的中させやすくなります。
回収率重視の予想ではこうしたシード番組は欠かせないと言えます。
ポイント②買い目の点数を絞る
次にご紹介するのは「買い目の点数を絞る!」ということです。
回収率では購入金額が非常に大きく関わります。
できるだけ投資金額は抑えて、払い戻し金額を多く受け取るということが回収率向上において最も大切なことです。
舟券を購入する際に買い目を絞ることが出来れば、購入金額を減らして舟券を狙うことができます。買い目の絞り方としておすすめなのは、「3着以内に入りにくい選手がいる番組で勝負する!」ということです。
例えば
1号艇 | A級選手 |
2~4号艇 | B級選手 |
5号艇 | 新人B2級選手 |
6号艇 | フライング2本持ちの選手 |
こういった番組があったとします。
5号艇の選手は勝率2点未満の選手で、過去3着以内に入ったことがありません。
さらに6号艇の選手はフライングを2本持っている状態で、スタートを遅くせざるを得ない選手です。
この場合、3着以内に入る選手は1~4号艇の選手のみだと予想できます。
さらに1号艇の選手はA級選手なので、1号艇が逃げると予想すれば買い目は最大でも6点に絞ることが出来ます。
このように買い目を絞れる番組を見つけることで、より購入金額を抑えて舟券を買うことができます。
ポイント③不測の事態が起こりそうなレースは見送る
最後にご紹介するのは「予期せぬ出来事が起きそうなレースは避ける!」という点です。
この予期せぬ出来事は、例えば「スタート展示と進入隊形が変わりそうなレース」です。
ピット離れが悪い選手がいると、本番レースではどのコースから進入するかが読みづらくなります。
また、外枠でも内枠コースを狙いに来るいわゆる「イン屋」の選手がいる場合も同様です。こうしたレースは荒れる結果を期待できるのですが、この場合買い目はどうしても増えてしまいます。
効率的な的中を目指すにはやや狙いにくいレースとなります。
展示や事前情報とは異なる展開になりそうなレースは避けるようにしましょう。
競艇・回収率に関するQ&A
ここからはボートレースにおける回収率の疑問について答えていきます!
出目の統計データは使える?
ボートレースでは「出目データ」というものが存在します。
過去にどのような出目が多く出ているかを示したものです。
回収率重視の購入方法に出目データは活かすことが出来ます。
特に1着の本数などは非常に重視できます。1号艇の1着が多い競艇場は荒れにくいレースが多いということが分かりますし、2~6号艇の選手の1着本数が多ければ高配当を狙える競艇場ということが分かります。
出目のデータを用いることで競艇場の特徴をつかんで、より絞った狙い方が出来るようになります。
回収率100%超えは狙える?
回収率100%超えはもちろん可能です。
しかしながらこれは非常に難しく、プロの予想家や競艇記者の方でも達成できる方は少ないです。
普段のレースから回収率を意識して、無駄な購入や買い目を減らして行くことで回収率100%に近づくことができます。
競艇の回収率|まとめ
今回はボートレースにおける回収率についてと、回収率向上に重点を置いた舟券攻略法についてご紹介しました。
先ほどもご紹介した通り、年間回収率や生涯回収率が100%を超えることはかなり難しいことであり、達成できた場合は素晴らしい功績と言えます。
回収率100%超えを目指すには、1レース1レースを無駄にしないという意識が必要となります。
皆さんもぜひ回収率100%超えを目指して頑張ってください!